2005年3月号

 毎年2月末に、私たちは近隣のキリスト教保育園と合同職員研修を行っていますが、「歌がうまれる時」これが今年の研修テーマでした。讃美歌を中心に、子どもたちと一緒に歌うことの楽しさを学び、また歌が持つ力強さや素晴らしさを味わいました。

 それだけではなく、今回は保育者と講師の先生の共同作業により、一つの歌が生みだされました。

 『おうちがゆれた』

 一 おうちがゆれた こわかった
   でんきがきえて まっくらに
   だんだんさむく なってきて
   ちいさなこころが ふるえてた
   でも あなたのえがお だいすきだよ
   みんなのえがおで げんきになれたよ

    ※しんぱいしないで なかないで
     どんなにゆれても だいじょうぶ
     あなたはだいじな たからもの
     みんなをまもるよ ぜったいに

 二 なくしたものは たくさんで
   きえないおもい せつなくて
   なみだがぽろり こぼれたよ
   あなたをみるのが つらかった
   でも もらったものは もっとたくさん
   みんなでたすけあえてなかよくなれたよ
 
    ※くりかえし

  (さいごに)
   すてきなみんなにあえたから 
   かみさま ありがとうございます

 事前に保育者たちが「こどもたちに贈りたいことば」を綴り、それを元に詞を作り、講師の先生が曲をつけてくださいました。

 伴奏がついてみんなが歌い始めた時、みんなの目から涙があふれて、次から次からあふれて出て、どうしようもありませんでした。

 悲しいとか辛いとか、そういうことじゃなくて、でもあふれ出る涙。そんなこともありますね。でも、いつか元気を分かち合えるための歌にかわる時もくるんです。

 今年は災害続きの1年でしたけど、辛い思いもしつつ、子どもたちは子どもたちなりにがんばり、また楽しく過ごしてきました。その笑顔から力をもらうって、本当だなとつくづく思っています。