2004年11月号

 神さまのご計画は、私たちにははかり知ることができません。私たちは、一生懸命祈り、神さまの御旨を悟ろうと願い求め、その中で精一杯生きています。

 地震の時、私は新潟市にいました。食料や水を買い込み、急いで帰宅しようとしましたが、小千谷までたどり着いたところでとうとう立ち往生してしまいました。数名の職員と連絡が取れましたが、園の様子や園児の様子を確認することができず、もんもんとして夜を明かしました。翌早朝に、教会のメンバーが園舎の無事と、鍵がかかっていることを確認した旨連絡があり、土曜の保育終了後の出来事だとわかりました。

 翌日から職員が園児の安否確認を始めましたが、避難されていて連絡がとれないお宅も多く、全員の無事を確認するまでには数日を要しました。

 園は、月曜日に片づけをし、火曜、水曜は山本愛泉保育園を借りて、そして木曜日からは本園での特別保育を開始できました。金曜日からは、市のボランティアセンターを通じ青年たちを派遣してもらい、園児たちと遊んでもらっています。

 神さまは、試練をお与えになられるだけではなく、必ず逃れる道をも備えてくださると聖書を教えています。それがどこにどのような形で示されるのかは、まだまだ知るよしもありません。ただ、少なくとも、今回の出来事を通じて、人と人との交わりの豊かさを確認できています。また、偶然にしてはできすぎのこともたくさん体験しました。私は、必ずや神さまのお導きが私たちにあると信じています。

 困難な生活はまだまだ続きますし、復旧作業も長期化が予想されます。健康が支えられますようお祈りしています。

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引き続き特別保育とします。
朝7時30分開園  夕5時閉園です。
昼食の心配はいりません。
大きな地震があったら迎えに来てください。
11月の行事は当面キャンセルします。
病後児保育は行いません。
通常保育開始は未定です。

 最後に。自らも被災しているにも関わらず、祈りを合わせながら特別保育を実施してくれる職員たちを、私は誇りに思っています。園児、保護者の皆様、そして職員一同、心を一つにしながら、互いに励まし合い、支え合い、この試練を乗り越えていけるようにお祈りいたします。