2002年3月号
「雪祭りが終われば、雪も終わりだ。」という近所の人たちの言葉通り、寒さはまだ残るものの雪は少しずつ消えていっています。雪祭りでは、子どもたちがオープニングステージを立派にやり遂げました。みんなで一生懸命練習した成果を、自信をもって堂々と披露できた子どもたちのたくましさに感激でした。
早いもので、今年度も残り1ヶ月となりました。年長児にとっては、園生活を終える卒園の時でもあります。林間保育が楽しかったからと、「もう一回すみれ組やる」と言い出す子もいました。一人一人が無性にいとおしく思えます。
この1年、「光のなかで」を年間主題として活動してきました。神様がくださる光の中で、元気に、生き生きと育ち合うことを目指してきました。
イエス様はおっしゃいます、あなたがたは世の光である、と。神様の光の中を歩む者は、みな光の子なのだという意味です。
光は、周りのものを照らします。闇の中ならなおいっそう輝きを増して、全てのものを照らし出します。闇の中で光を求めていた者は、光の到来に感謝するでしょう。その輝きに希望を見いだすでしょう。光はまさに恵みであり、希望なのです。
逆に、光に照らし出されるのを嫌う者もいるかもしれません。隠れていた、隠しておきたい、そんな姿が光によって照らし出されてしまうからです。でも、誰もがそんな束縛から解放されて堂々と光の中を歩みたいし、照らされたくないものが罪なる闇の部分であるなら、その罪からも解放されたいと思うものです。そのきっかけはもちろん光の到来です。隠れていた、隠していたものも、光に照らし出されて気づかされるのです。
子どもたちは、光の子です。神様の光の中でその輝きを十分に吸収した神の似姿です。卒園する子どもたちには、正義と真実の光をもって、輝きながら新しい一歩を踏み出してもらいたい、在園児はさらにたくさんの光を吸収して欲しい、と願っています。