2002年1月号
新年おめでとうございます。この1年も神さまのお守りとお導きのうちに過ごせますようお祈りいたします。
年末から降り続いた雪で、園庭もすっかり雪に埋もれてしまいました。雪国初体験の私は連日の雪かき&雪堀り作業で体がガタガタいってますが、園児達は雪にまみれて元気に遊んでいます。雪合戦、穴掘り、そして雪の上で転がり回る・・・、とても楽しそうに雪と戯れています。
“雪に克つ”この言葉を目にしたのは十日町に来てからでした。雪というもの(現象)を、克服せねばならないものと認識したことはなかったので初めはピンときませんでしたが、なるほどようやくその意味が分かりました。
近所の方々から昔の話をよく聞きます。消雪パイプがなかった頃の話や、消雪溝に落ちて流された話などなど。縄文土器が発掘された十日町には太古の昔から人々が住んでいたわけで、その人達もこの雪と闘っていたことを想います。そうした長い間の人々の雪に克つ忍耐と知恵が現代の町を造ったきたのでしょう。
聖書の一番はじめに天地創造の物語が記されています。それによると、神は最初に「光あれ」とおっしゃって光を造られました。闇の中に光、これが全ての恵みの始まりです。雪が続く日々に、いつの間にか差し込む太陽の光。それがこんなにも素晴らしい希望に満ちたものだと感じたことに、自分自身驚いています。
子どもたちはこの雪の中で、忍耐と知恵をつけ、希望の光を見いだしつつ育っていくのでしょう。困難な事柄に対して堪え忍ぶことや克服することを学ぶと共に、その関わりを上手に自らの力とし、また喜びとすることもおぼえるでしょう。そんなことを考えると、子どもたちがたくましく、頼もしく思えてきます。