近年の日本人の健康に対する関心は並々ならぬものがあります。各種の健康グッズや健康食品、いろいろなスポーツブーム。検診やドックの類も巷にあふれています。しかしどんなに苦労しても一本のタバコがすべての努力を水泡に帰してしまいます。タバコこそ百害あって一利なし。まさに悪の元凶です。
@一酸化炭素  Aニコチン  Bタール、   これが紫煙に潜む3悪人です。

@一酸化炭素は紫煙に潜む猛毒ガスです。無色無臭でヘモグロビン(Hb)と強い親和性を持ち(酸素の約250倍)まわりにどんなに沢山の酸素があってもその酸素を細胞内に取り込めず、細胞レベルでの酸素欠乏(窒息)を引き起こしてしまいます。

Aニコチンは麻薬と同様習慣性を持ち、吸い始めるとやめられなくなるのもこのニコチンによる悪魔のささやきのせいなのです。非常に強い血管収縮作用を持ち喫煙者の死亡率を高めている心疾患(心筋梗塞、不整脈)の大きな原因となっております。

Bそしていよいよ最強の発癌剤タールの登場です。
世界初の発癌実験は日本人が誇る山極勝三郎博士による人工タールがんです。
1913年(大正2年)からタールをウサギの耳にすり込む実験を始め翌年にはすでに人工皮膚癌が発生しています。このタールは近年著しい増加傾向にある肺癌の最大の原因となっています。喫煙者の肺癌は非喫煙者の10倍にも達しており他にも喉頭癌、食道癌、膵臓癌、胃癌、膀胱癌などあらゆる癌の死亡リスクを高めています。
そしてタバコの煙は副流煙として他人にとっても大変危険で有害な物質です。
副流煙の中には有害物質が200種類以上も入っており間接喫煙として社会問題にもなっています。
今や喫煙は健康の最大の敵となりました。今まで吸っていたからと言う既得権はもはや通用しなくなりました。それでも吸いたい人は仕方がありません。一人でたしなむのはしょうがないとしてせめ
て公の場所、まして病院などでは絶対に吸わないように心がけて下さい。

雑学1:禁煙のすすめ

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