clm(116-120)
136)ハンカチ王子もこれだった

県内でも数台といわれる高気圧エア・チェンバーシステム「オアシスO2」がついに十日町市にお目見えしました。正常気圧中では酸素はヘモグロビン(Hb)と結合して末梢の細胞へ送られますが高気圧になるとHbとの結合の他にそのまま血液中にしみ込んでヘモグロビンの通れない更に細い血管内(足先とか)にも浸透して細胞の活性化を促進して冷え性の人や疲労の蓄積した人には大変有効です。使用した人は体中がぽかぽかして最高に気持ちがよいとのこと。また不眠症に悩む人もカプセル内ではすやすや快眠されて目覚めてすっきり。有名なのはスポーツ選手(斉藤投手、ベッカム、松井)がこれを使用してパワーアップしています。そして受験生の体力回復、記憶力向上など、また抗酸化作用による老化防止にも効果的です。夏バテ、秋バテ、冬バテの方もどうぞお試し下さい。御予約は本町クリニック750-1160まで。

137)しもやけの季節
しもやけは医学的には「凍瘡(とうそう)」と呼ばれています。手足の血行が悪くなって静脈がうっ血(血の流れが悪くなること)して手足の組織が酸素不足、栄養不足になり破壊されじゅくじゅくしたり、むくみやかゆみが出てきます。血行が悪くなるのは寒さの他に湿気が関係します。湿気の水分が体温で蒸発するとき皮膚の熱を奪い皮膚の表面温度は急激に下がり血行障害がおこってしもやけになります。長靴の中に雪が入ったまま放っておくなどは最もしもやけになりやすい条件です。すぐ湿気をふき取るなどしましょう。また遺伝的な素因もあるようで、しもやけの子供のお母さんも結構しもやけの人が多いようです。気温4〜5度、一日の温度差10度前後が一番しもやけになりやすい条件なので真冬より晩秋、春先に多いのが特徴です。ビタミンEなどの血行改善剤やしもやけ部にはステロイド軟膏などが有効です。(070115)
138)じんましん・その正体は
じんましんは突発的に皮膚の一部が腫れあがり、盛り上がったり、強い赤みを生じたりした後に跡形もなく消失する皮膚の病気で成人の約3割がかかったことのあるごくありふれた皮膚疾患です。原因は一過性(一回ぽっきり)のものが多く、原因を特定できないことが多いですが、以下のものが原因であることが多いようです。@食べ物:よく知られている原因ですが、多種多様の食べ物、それに伴う添加物の存在により特定は以外に困難なことがあります。慢性的にじんましんが出現するときは食物との関連は小さくなります。A感染症:特に感冒症状、虫歯、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎、尿道膀胱炎が原因でじんましんが出現することがあります。細菌毒がアレルギー源と思われます。これらの症状があればすみやかに担当医に相談して下さい。以下次号(070215)
139)続・じんま疹の正体は
B薬物:じんましんが出現した日から約一週間前までさかのぼって服用した薬物が原因のことがあります。C体温:起床時、入浴時、就寝時、運動時など体温が変化するときにじんましんは出現しやすくなります。D物理的刺激:皮膚の摩擦、圧迫、寒冷または温熱刺激、日光が原因となることがあります。Eストレス:肉体的疲労、精神的ストレスが原因となる場合があります。規則正しい生活、充分な休息を心がけて下さい。F吸入物、接触物:ある特定の部屋に入ったとき、特定の物質にふれたとき、特定の既設が訪れたときにじんましんが出現したときはダニ、ほこり、かび、花粉、動物の毛やフケ、香料が原因の可能性があります。(一般的な食物、吸入物40種くらいは血液検査で見つけられますがその人特有の反応物質は検出困難です)(070315)
140)春は名のみのメタボリック
最初は成人病と名乗っていたが、肥満や、高血圧、糖尿病などは決して成人だけにではなく、今や小児、若者にも多く見られるようになってきたとの趣旨で平成8年に生活習慣病と改められました。また病気にならないように食生活や運動目標値などが設定されましたがさしたる効果もなくむしろ5年前より運動量は減り摂取カロリーが増えて肥満度数も増加してデータは悪化するばかり。そして2、3年前から再度名前を変えて今ではメタボリック病となりました。国のとにかく医療費抑制のための苦肉の策、金のかからない方策と言えましょう。その方策を国から県に県から市町村へ上意下達。大混乱は市の健康福祉課、何々策定委員会ばかりにエネルギーを費やし肝心の実行はいつの事やら。馬を井戸に引っ張ってはいけるが水を無理矢理飲ませられない。さあどうする(070415)