clm(01-04)
コラム(05-09)
01)序に変えて
今年から情報委員を拝命しワンポイント健康講座を担当することになりました。あまり例会にも出席できず少なからず心苦しく思っていたところへこの様なかたちで参加する機会を得て大変うれしく思っております。日頃から精力的に活躍しているライオンズ諸氏におかれましては益々血気盛んなここと思われますが人生も40才を過ぎますと脳血管障害、心臓病、癌の三大成人病をはじめいろいろな疾病が忍び寄ってきます。あそこが痛い、ここが悪いと体の不調を訴えることが多くなり、それと同時に圧倒的だった向かうところ敵なしの気力も急速に衰えていろいろな悩みやストレス、不安や孤独感からうつ状態になってしまうことさえあるのです。そんな時には、ちょっと一息深呼吸でもして下さい。そして体のことで悩み事があったら何でも気軽に相談して下さい。肩の凝らない読んで楽しいコラムにしたいと思います(1995,7,9)
02)過食は健康の敵
先日の新聞によれば、94年度日本人の平均寿命は女性82.98才男性76.37才となり10年連続世界一の長寿となっています。この数字は今の日本の死亡状況が今後変化しないと仮定しての今年のゼロ才児の平均余命です。つまりライオンズ諸氏が平均76.37才まで生きられると言う保証ではないので念のため。この長寿の秘訣は第一に乳幼児死亡率の低下です。そして第二はなんと言っても現在のお年寄りがとても健康的なことです。戦前戦後の食糧難の時代に過不足なく栄養源を取れたことが最大の勝因といえるでしょう。不足すればもちろん健康に重大な支障を来します。しかし現代では、この飽食の時代、過食(余分なエネルギー摂取)こそ健康の最大の敵となりました。もったいないから全部食べるという時代は終わったのです。平均寿命に一歩でも近づき、平均寿命を一日でも延ばすために貢献するには食を制限する勇気が必要となるのです(1995,8,6)
03)基礎代謝と肥満
肥満とは脂肪代謝が低下して体に脂肪が蓄積された状態で糖尿病、動脈硬化、高血圧、心臓病等の成人病の大きな原因となっています。体脂肪分解能を基礎代謝といいますがこの基礎代謝の約 1/3を筋肉が占めています。また40才代になると基礎代謝は急速に低下します。(いわゆる老化)こうなると肥満の予防はまず脂肪摂取量の制限です。洋食から和食への切り替えがとても大事です。そして少しづつでも筋力を強化して鍛えることは基礎代謝を高め老化を遅らせる努力につながります。日常的に運動を続けると栄養効果は著しく健康性の高いものになります(1995,9,2)
04)ハウツーダイエット
ダイエットで大事なことはいかにして筋肉を落とさずに脂肪だけを落とすかという事です。適度な減食と水泳、ストレッチング、ウオーキング等の運動を組み合わせると例えば10kg減量した場合、減った10kgはすべて脂肪だけが燃えたものです。しかし減食だけで減量すると大事な筋肉を5kg、脂肪を 5kg燃やすことになり、こんな人は必ず元に戻ってしまいしかも戻った10kgはすべて脂肪でおきかわってしまいます。(ヨーヨー・ダイエットといいます)。減食ー筋肉の減少ー基礎代謝の低下ー脂肪の分解能の低下と悪循環に陥ってしまいます。減食に適度の運動を組み合わせて正しい減量に挑戦しましょう(95,10,2)