信濃川 ストップ ザ 「アレチウリ」作戦


アレチウリ アレチウリ(ウリ科)

 北米原産の帰化植物。戦後穀物に混じって渡来したといわれています。
きわめて旺盛な成長力を持ち、一夏に伸びる蔓の長さは20mを超え、
既存植物群落を覆う形で成長します。
 植物群落を覆う葉は、3層から4層にもなり、覆われた下では日光が
ほとんど射さなくなります。
 河原の植物の大部分は、その成長に十分な日光を必要とするため、ア
レチウリに長期間覆われていると、栄養収支のバランスがとれず枯死し
てしまいます。


 昨年来、植物グループで観察・調査を進めてきた信濃川河川敷に外来種の「アレチウリ」が繁茂し始め、「放置すれば、他の植物や昆虫などに影響を与えかねない。」として「アレチウリ駆除作戦」が、平成10年7月7日(火)に行われました。
 この区域は、「新潟県の優れた自然の保全対象種」のミヤマシジミの生息地であり、この食草のコマツナギの群落があります。ミヤマシジミの生息域を守ろうと約100名のボランティアの皆さんが集まりました。


「これがアレチウリです。川岸に多くあります。」

夏草の茂る藪の中、探していくと・・
たくさんの株が蔓を伸ばし始めていました。

ミヤマシジミコマツナギ

ミヤマシジミ

ミヤマシジミ
Lycaeides argyrognomon praeterinsularis

以前は各地の河川敷の堤防などに発生していたが、
’50年代から急速に減衰し、県内でも個体群を維持
している産地は数えるほどになっている。

コマツナギ

コマツナギ(マメ科)
Indigofera pseudo-tinctoria Matsum.

ミヤマシジミの食草 


信濃川の植物

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