156)猛暑の夏を乗り切ろう |
毎年今頃の日記を読み返すと判で押したように「去年は暑かったが今年の夏は更に暑いようだ」と書かれている。今年もまた去年の猛暑より更に暑く感じる。外来にも熱中症やだるい、食欲がない、のど風邪を引いたなど夏バテの患者さんが例年以上に目立ちます。夏の食事はどうしてものど越しの良い素麺や冷や麦、漬け物などのさっぱり系で済ましがちですがビタミンB1,B2不足が夏バテの元です。豚肉やウナギ、野菜などに含まれるビタミンを十分補給しましょう。そして運動です。忙しい日常に追われて運動する余裕もない毎日ですがわずかの時間でも利用して体を動かしましょう。夏バテ予防と生活習慣病予防に最適です。生活活動の中にも組み込んで買い物には歩いて、自動車に乗るところは自転車を利用すればガソリン高騰の折、一石二鳥です。最近は電動自転車の売れ行きが最高とのことです。(080816) |
157)大豆は健康日本の源 |
2007年の日本人の平均寿命は女性85.99才男性79.19才とまたまた最高を記録。女性は世界一、男性は世界三位でした。 日本食が世界中から健康食品として注目を集めていますが中でも大豆製品は牛乳や肉、卵などの動物たんぱく質に匹敵する良質な植物たんぱく質でしかもコレステロ−ルや飽和脂肪酸を含まない理想的な食べ物です。豆腐、枝豆、納豆、煮豆、湯葉、がんもどき、みそ、しょうゆ、きな粉など様々な日本料理で活躍。中でも納豆はあのネバネバにナットウキナーゼという血液さらさら酵素を含むため脳梗塞や心筋梗塞の元凶の血栓予防になります。多くの外国人は豆腐はOKでも納豆はだめ。確かに今年我が家にホームスティしたイタリアのエリザベッタも豆腐はOK。でも納豆はだめでした。大豆先進国民は納豆で差をつけましょう。(080915) |
158)食欲の秋・メタボの秋 |
庭のキンモクセイが10月3日から甘い芳香を放ち始めました。わずか1週間の間ですが毎年心を和ませてくれる季節です。秋も深まりゆく4日、当間ベルナティオのサイクリングコースを散策しました。一面のコスモスと萩、ススキ(尾花)や女郎花、藤袴などなじみの草花が咲き誇り、すだく虫の音に耳を傾けながらの楽しい1時間でした。その後プール付き温泉で汗を流しメタボ対策もあって、ここはぐっとこらえ努めて野菜を中心にした食事をして少しづつ減量に取り組んでいます。当間山にも登りたかったのですが熊に注意の看板に断念しました。それにしても熊や猿が里に下りてきて思わぬ被害が出ています。何とか共存は出来ないものでしょうか。今年は猛暑の夏から一気に寒さの秋になりました。寒暖の差が激しく風邪が流行っています。体調にはくれぐれもご用心を(081008) |
159)インフルエンザの季節 |
インフルエンザは低温と乾燥が大好きで冬になると元気になります。インフルエンザにはA,B,Cの3つの型があり中でもA型にはいろいろな型があって毎年少しづつ形を変えているため今までの免疫が利かないのです。そのためその冬に流行する型をコンピューターで予測して毎年11月から予防注ヒをしています。今年はA型がソ連型と香港型そしてB型の3種類゙の混合ワクチンが予防注射薬として打たれています。インフルエンザは風邪とは全く別の病気と理解して下さい。「私は風邪をを引いたことがないから」とか「今までかかったことがないから」は大いなる間違いです。今年は新型インフルエンザの流行も懸念されています。行政も配慮して65才以上の老人、12歳以下の児童には補助が出ますので一人でも多くの人に予防注ヒを打って頂きたいと思います。(081110) |
160)低血圧について |
高血圧の診断基準はありますが低血圧には診断基準はありません。つまり高血圧は症状がなくても高血圧症という病気ですので降圧剤治療が必要です。しかし低血圧とは一般的には収縮期血圧が100mmHg以下の状態をいいますがこれは病気ではありません。ただし朝なかなか起きられない、午前中はボーッとしているが夜にかけてだんだん元気になってくる典型的な夜型タイプ、立ちくらみ、めまい、やる気がない、だるいなどの症状があれば低血圧症という病気ですので昇圧剤で血圧を上げてやります。原因は@本態性低血圧(原因がわからないということ)A起立性低血圧(立位で血圧がさがる)・・朝礼で倒れる学生はこのタイプが多いB貧血症によるものなどがあります。一度診察してもらって下さい。(081215) |