十日町がすり



雪国の生活とかすり

 かすりとは、生地に使われる経糸(たていと)と緯糸(よこいと)に、あらかじめ模様の位置で染料を擦り込み、織り上げたものです。
経糸と緯糸を模様にあわせて織る作業は、根気と繊細な技術が必要です。雪深い十日町の冬に、家の中で丹念に手作業で織られてきました。



絹織物の功労者 宮本茂十郎

 江戸時代、十日町を中心とする魚沼地域では、越後上布(麻織物)が織られ、上流階級に評判となっていました。しかし、江戸時代後期には幕府の倹約令が出され、高級品である越後上布(麻織物)は売れなくなります。特に老中水野忠邦の天保の改革(1841年〜1843年)の影響は深刻で、絹織物に転換していくことになります。
 この時の功労者は西陣織の技術を伝えた宮本茂十郎です。京都から十日町にやってきて、織機や絹織物の技術を伝授します。元治元年(1864年)経絣の技術が完成し、その10年後には緯絣と突絣が完成します。
 宮本茂十郎については、詳しいことがほとんどわかっていません。経歴や実績について、資料や情報をお持ちの方は、ご連絡ください。




十日町がすりの特徴

 十日町がすりは、経絣(たてがすり)、緯絣(よこがすり)、突絣(つきがすり)などの技術が特徴です。素朴さを売りものとする他のかすりとは違い、繊細で緻密な柄で洗練された風合いを醸し出しています。


伝統プラス新しさ

 伝統的な十日町がすりですが、若い技術者を中心に、華やかな色調や現代的な柄、さまざまな技法を組み合わせるなど、新しさも追及しています。



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